僕の私の返済コミュニティ

父と兄の借金で2回の相続放棄

父の多額の債務を相続放棄

父に多額の借金があることを知ったのは、8年前に父が亡くなって、1か月以上経ってからでした。 両親は、20年前に離婚していて、父とは、何年も音信不通でしたが、私が子どもの頃から、事業を起こしては失敗し、無職でいる状態が長かったので、借金があることは、ある程度予想していました。

実際に、銀行からの通知を受け取った時は、愕然としました。 「借入金6600万円」とは、予想をはるかに超えています。 すぐに、相続放棄の手続きをするために父の戸籍のある市役所に戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍を、自分の戸籍のある市役所に戸籍謄本を申請しました。

家庭裁判所に、相続放棄の申述書とともに、謄本類を送りましたが、私の除籍謄本が足りないと連絡があり、母の本籍地の市役所に申請して、ようやく受理され、受理証明書を銀行に送りました。 この間、連休も挟んでいたので、2か月近くかかり、不安な毎日でした。

兄が作っていた借金

その2年後、兄が自死し、警察署での身元確認から始まって、アパートの所有者との交渉を終えるころ、サラリーマン金融を含む金融機関に、合わせて300万円ほどの借金があることが判明しました。 兄の相続放棄は、父の時の経験から、必要書類を集めることは、難しくありませんでしたが、まず、母の相続放棄をしてから、妹である私の相続放棄をしなければならないので、時間がかかりました。 また、会ったこともない父方の祖父母や、母の義父母まで、除籍謄本や改制原戸籍が必要だったので、数十年前の地名から、現在の地名を調べる必要もあり、インターネットでの検索ができて良かったと、心から思いました。

問合せのあった金融機関3つに、相続放棄受理証明書を送り、ほっとしていましたが、何か月も経ってから、また1つ、また1つと問合せがあり、結局、多めにとった受理証明書が、底をつきました。 それ以来、問合せはなく、新たに証明書を取得する必要はありませんでした。 ひどい目に遭ったとは思いますが、借金に関しての良い経験にはなりました。